1985年発売のパイオニアプリメインアンプです。CDの普及にスピード化した時期で、型名120DのDはデジタルを表しており、フロントぺネルの右下に時代の変遷を象徴する「DIGITAL」のロゴが見られます。 パワーアンプ部は、動作をAクラスに近づけるためのノンスイッチングサーキットTYPEⅡを搭載しており、出力はパラレルプッシュプルで100W+100Wです。アンプの構成は、フォノイコライザ＋パワーアンプのシンプルなものとなっており、さらにトーンコントロールをバイパスするLINE STRAIGHTスイッチを装備しています。 3個の電源トランスを搭載しており、左右独立したモノーラル構成のパワーアンプとイコライザーアンプへは、別々の電源から給電されます。 フォノイコライザはディスクリート回路でMCカートリッジに対応しています。 フォノ（MC、MM）・ラインともいい音で再生します。VR、SWに気になるガリ・ノイズはありません。 LINE STRAIGHTスイッチは動きが若干悪いですが、奥までしっかり押し込めば切り替えができます。 POWERインジケータのLEDは入手時点で変更されていました。リレー接点は磨いてあります。筐体にさびはありません。