管理番号 | 新品 :99458747 | 発売日 | 2025/02/04 | 定価 | 20,000円 | 型番 | 99458747 | ||
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珍品★古写真 明治期 古銭収集家 不朽庵・辻彦作 三重 博覧会
鶏卵紙 約63×92mm(台紙63×106mm)虫損、虫穴
辻孝篤(?~明治33年[1900])明治期の著名な古銭収集家。別名・辻彦作、泉号・不朽庵。三重県津経済界の名士で明治6年[1873]には専修寺主催の「一身田博覧会」の取締役、同13年[1880]には三重博覧会社の中心メンバーとして「三重県下民設博覧会」を主催した。明治33年没。略歴が『東亜銭志 第1巻』(奥平昌洪 著)に載っている。
『東亜銭志 第1巻』(奥平昌洪著,昭和13年刊)辻孝篤ハ津ノ魚問屋ナリ。家世彦作ト称ス。祖観魚堂ト号シ、父魚山堂魚園ト号ス。父祖並ニ古銭ヲ好ミ、孝篤ニ至リテ玩弄益甚シ。収蓄頗ル富ミ、穴蔵ヲ造リテ之ヲ納メ、少許ツツ座右ニ出シテ娯シミ、自ラ不朽庵ト号ス。孝篤又画ヲ善クシテ錦崖ト号シ、茶ヲ嗜ミテ楽斎ト号ス。嘗テ山田ニ博覧会アリ。孝篤古銭ヲ出陳シタルガ、閉会後、返還セザルヲ以テ掛合ヒタルニ、出品中三尾ノ魚文銭一枚破損シタルニ因リ、古銭商ニ注文中ナリトノコトナリシガ、遂ニ得ズ。双魚銭ヲ以テ代償シタリ。魚文銭ノ三尾其一欠ケタリトテ腐心セシガ、ヤガテ死セリ。明治三十三年十一月廿六日ナリ。年七十一。遺愛ノ古銭ハ関ノ倉田氏ノ手ニ帰ス。
台紙裏には「明治八年乙亥年五月造之 辻孝篤 四十五年四ヶ月」などと家族の名前と年齢と続柄が書き込まれている。次男が二人いるような記述になっているが次女の誤りだろう。(「次男 辻 ○ 十七年八ヶ月」*「てい」と読める)