管理番号 | 新品 :23950118 | 発売日 | 2024/03/26 | 定価 | 38,000円 | 型番 | 23950118 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カテゴリ |
【製品について】 イギリスLectrona社が1950年前後に設計・製作した、角型黒バンドの アルニコ 8インチ フルレンジ になります。(購入元のお話では、GoodmansによるOEMということですが、時代的に、Lectronaのオリジナルではと思われます。)モノーラル時代の製品ですが、珍しく2本揃った、pairでの出品です。(これだけ状態のよいペアは大変希少だと思います)。 GoodmansやTannoyといったメーカーが高い評価を受ける以前に、イギリスではこのLectrona を初めとして、Magnavox UKやGrampianといったメーカーが、ユニット・サプライヤーとして、当時のHiFiユニットを供給していました。(Lectrona は、主にDeccaやMurphyなどに供給していたようです。) 出品の品は、こうした時代のユニットの1つで、マグネットには、もちろんアルニコ。Lectrona独特の黒バンドの角形マグネットが使われています。(シャーシにトランス台が付いていることから、当時は変換用トランスを介してハイ・インピーダンスで使用されていたと思われますが、ユニットそのもののインピーダンスは3Ωで設計されていますので、そのまま現在のアンプに繋いでください。) 音質的には、音そのものは、当時のシアター・スピーカーらしく、強く、前に出てくるタイプですが、表現はあくまでも抑制的、再生周波数帯域をいたずらに広げず、彫りの深い再生音は、後のイングランド・トーンの基盤を感じさせてくれます。濃密な中域を核とした、アナログ・ライクの音質は、とりわけ魅力的です。もちろん、この時代のスピーカーですから、現代のスピーカーと較べたら狭い周波数帯域ということになりますが、これらのスピーカーの音楽を聴いていると、音楽を聴く上でこれ以上何が必要ですかと問いかけられているような気がします。(これが、やはり、High Fidelityではなく、Good Reproductionを追求していた時代の証しなんですね。) 当方、イングランド・トーンを追いかけている中で、1940年代~’50年代初頭の希少な製品を幾つか入手しましたが、出品のLectronaのフルレンジも、この中の1つです。 ラウンド径20.5cm。取り付け寸法は、ネジ穴対角でおよそ19.5cm。8インチ・ユニットの標準サイズになっています。 大変希少なスピーカーです。英国サウンド(イングランド・トーン)を愛される方、あるいはその歴史に興味をお持ちの方にお譲りできればと思っています。現代のスピーカーに慣れた耳には、ゆったりとした本物の安らぎを与えてくれるものと思います。 【商品の状態について】 〇 前オーナーのお話では、長い間、キャビネットに納めて保管されていたとのことで、この時代のユニットとしては、珍しいくらい、傷みの無い良品です。(私もこれだけの状態の品に接したのは初めてです。) △ 片方のユニットのコーン紙の周辺部に白い点が見られますが、これは塗料の跳んだ痕のようです。。音質には影響がないと思いますので、そのままにしてあります。(無理に取るとコーン紙を傷めそうですので。) 〇 フィックスド・エッジの宿命とも言える細かなクラックもほとんど見られません。 ○ DCRは揃っており(公称インピーダンスは3Ω。4Ωの扱いでよいと思います。) 、音圧差も通常の使用で問題の無い範囲に収まっています。 【その他】 発送はヤマト宅急便、1ヶ口。送料着払いでお願いします。 ジャンク品としての出品ではありませんので、輸送中の何らかのトラブルで、製品としての機能に問題があったり、状態が説明と著しく異なったりした場合、2週間以内に、その旨ご連絡いただければ、返品は受け付けます。 なお、同時に、趣味の音響製品を何点か出品しておりますので、よろしかったら、そちらもご覧ください。(今回はイングランド ビンテージを中心に出品しています。)